2014年9月9日火曜日

鼻腔粘膜焼灼装置(アルゴンプラズマ)導入しました。

アレルギー性鼻炎で多くの患者様がお悩みになっていることと思われます。
当院では、病態に応じた適切な投薬および生活上のアドバイスを行って症状の改善に努めております。
多くの患者さんにおいて、投薬および日常生活上の注意点をいくつか守っていただくことで症状はかなり抑えることができるのですが、なかには「薬を使っても症状がいまいちすっきりしない」、「飲み薬は眠くなってしまう」、「妊娠を予定しているのであまり薬をつかいたくない」、「来年受験なので万全な状態で試験に臨みたい」などとお考えの患者さんもおられることと思います。
今回導入した機械はそういったお考えの患者さんのお役に立てるものと考えます。

治療の内容を簡単に説明しますと、下鼻甲介とよばれる鼻の中の粘膜を焼灼することで、アレルギー反応の場を少なくし、その結果、鼻づまりをはじめとするアレルギー性鼻炎の症状を改善するというものです。
粘膜を焼灼するものとしてレーザーを思い浮かべる方も多いかと思いますが、今回導入したアルゴンプラズマも原理は同じで、効果に関してもいろんな意見がありますが現状では同等と考えられています。
違う点としては
①機械の値段はアルゴンプラズマの方が高価
②アルゴンプラズマの方が一度に処置できる範囲が広いため、手術時間が短く済み、術者および 患者さんにとってより楽と思われる。(勤務医時代に両方使用しましたが、確実に早く手術を終え ることができました。)
③3割負担の患者さんの場合、窓口負担がレーザーの場合9000円前後、アルゴンプラズマでは   6000円前後とアルゴンプラズマの方が負担が軽くなる。(投薬等の内容により前後します。)

色んな意見があるかと思いますが、レーザーとアルゴンプラズマの効果にはっきりとした違いがない現状、今回は患者さんにとって手術時間も短く、経済的な負担も少ないアルゴンプラズマを導入することにしました。

いくら素晴らしい機械を導入しても、大事なのはその使い方ですので、当院では内視鏡等も駆使して出来るだけ広い範囲の鼻粘膜を焼灼するように心がけております。
詳しくは窓口もしくは院長におたずね下さい。